最近、タナゴ釣りに夢中。
スキマ時間の釣行が多い私にとって短時間でも楽しめるタナゴは恰好のターゲット。
釣りキチ三平では小さなビックゲームと謳われていたタナゴ釣り。
小さな釣具で小さなアタリを取り、小さな魚と戯れる魅力を簡単に紹介してみる。
鮮やかな色彩がなによりも魅力。
まず、入門者はタナゴの生息している環境を見つけることに難航するだろう。
ギターでいうところのFコードのような登竜門で自ら探求する能力があれば、身近な環境でもきっとタナゴは見つけられる。
ちょっとしたアドバイスとしては
- 積極的に他魚種の釣師とコミュニケーションを取る
- レッドデータブックとGoogleMAPを駆使してから生息域を予測する
- 釣り人を読む(笑)
・・敷居が高いと感じるのであればタナゴ釣堀や放流池から初めるのもいい。
まずは魚に触れることが大切。
生息地さえ分かれば、魚を釣ること自体は簡単。
極論を言えばグラスの安物小物竿、出来合いのタナゴ仕掛け、卵の黄身と小麦粉を練ったモノ(黄身練り)だけでも成立する。
必要最低限であれば他の釣りに比べ、ランニングコストの低さ(約2,000円程度)に驚くだろう。
そして初心者から足を一歩踏み出した頃、底が見えない奥深い世界が待っている。
タナゴの世界は『サイズが小さければ小さいほど凄い』のが通説。
未熟な筆者は1円に収まる極小タナゴを未だに釣りあげたことがなく、食い渋りの厳寒期でも出会えるようなスキルを身につけることを目標に掲げている。
1時間で束釣り(100匹)も目標のひとつ。
数年前、霞水系のメジャーなホソにて お隣の熟練タナゴ師が何ひとつ無駄の無い動作で、タナゴをヒョイヒョイと釣り上げていく光景を見かけてから闘志?に火がつきました。
針、浮力バランス、竿の握り方、餌・・・
効率的な釣り方を追求すればするほど泥沼に沈んでいくような感覚。
現在、日本に棲息しているタナゴは18種。
9種が絶滅危惧種、その内2種が天然記念物、18種の内2種が外来種。
最も生息しているであろうタイリクバラタナゴばかり(釣りとしては面白いけどね)釣っていると全国各地にいる希少な在来タナゴと出会いたくなる。
日時を費やした探索の末、水面から極彩色の魚影が見えた瞬間は言葉にならないような高揚感に包まれることでしょう。
その探索の最中は多種多様な生き物と遭遇することになる。
おわかりいただけるだろうか?
この写真の中にはアウトドアな男の子ならば、一度は憧れたであろうアイドル的存在のレア昆虫が潜んでいる。
年甲斐もなく「うおー!」と声を出してしまうことも多々。
タナゴ釣りの魅力は童心に戻れることなのかもしれない。
最後に。
ご存知の通り、タナゴの生息域は激減している。
ブラックバスの闇放流、環境汚染、そしてペットとして乱獲する業者の存在・・・
限りある資源を守る為にお願いが2件ある。
場所バレの意識が低いタナゴ釣師が一部いる。SNSで承認欲求を満たす前に、場所の特定されにくい写真撮影を心掛けていただきたい。
次に琵琶湖の固有種なのにも関わらず、全国的な移入が問題視されているカネヒラ。
琵琶湖からのアユ等の放流に混在し、生息域を広げたことも一理ありますが、漁協が関与していない茨城の野池で釣れたことは説明がつかない。
この池には希少種が生息しており、もしタナゴ師による人為的な放流だとしたらとても悲しく感じてしまう。
タナゴに対して最も理解しなくてはならない存在なのにも関わらず、故意に生態系を歪めてしまう行為は如何なものだろうか?
これでは何も考えずに無闇矢鱈にブラックバスを闇放流している人間と何一つ変わりないではないか。
江戸時代から続く日本伝統の釣り文化を後世に残す為にも 少しでも意識変えてみませんか?
末永くタナゴ釣りを楽しみたい。その一心です。
Fish and Donuts
釣りとレコードは暮らしを彩る至福のひと時。 主に北関東での トラウト / アジング / タナゴ / シーバス etcの釣行記録となります。
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